【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】第3回 労働基準法上の労働者性① 使用従属性が要点に 事業者性と専属性で補完/中野 雅之

2022.07.14 【労働新聞】
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 前回は、労働関係法令上の労働者性の有無によってフリーランスに適用される法律関係がどのように分類されるかについて概観した。今回から3回にわたり労働基準法上の労働者性の問題を取り上げることとする。今回は、労働基準法上の労働者性の判断基準にどのような基準が用いられているかについてみていく。

個別労働関係法適用なら集団も

 フリーランスが、形式的には労働契約ではなく、請負や準委任などの契約で仕事をする場合であっても、契約の形式や名称にかかわらず、個々の働き方の実態に基づいて、労働基準法上の「労働者」に該当するかどうかは客観的に判断される。

 すなわち、フリーランスが請負などの契約で仕事をする場合であっても、…

筆者:岩田合同法律事務所 弁護士 中野 雅之

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令和4年7月18日第3361号13面 掲載
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