【人事労務50年の裏表―わが山河は美しかったか―】故郷忘じがたく候―岩国へ/梅本 迪夫
2017.04.10
【労働新聞】
1989年6月末からの4年間、人事課長として在籍した千葉工場での話である。
わが国の石油化学工業が急速に発展するなか、千葉工場は1965年に建設が開始され、敷地内には続々と大型石油化学プラントが完成していった。現場要員として毎年、大量の社員が北海道、東北等から採用された。しかし、操業には中核となる経験豊富な社員が不可欠であり、発祥の地山口県の岩国工場からも大量の要員の転入が必要であった。
岩国工場は、地元山口、広島の両県を中心として、九州、中国、四国の出身者で占められていた。彼らには、…
筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫
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平成29年4月10日第3108号7面 掲載