【人事労務50年の裏表―わが山河は美しかったか―】5年も労した職能給の導入/梅本 迪夫
2017.02.27
【労働新聞】
最初に手掛けた賃金制度の構築は、労政スタッフ3年目の時である。総合決定給1本建てから職能給への切替えに取り組んだのだが、導入まで実に5年も労する難産となった。
三井石油化学では1957年の創業以来、総合決定給1本の積上げ方式であった。定期昇給については、3年ごとに行う労働協約の更新時に「査定原資」として合意しており、労使双方に「賃金カーブの維持に必要な原資」との認識はなかった。賃上げ額から定昇を控除したものを、ベアとしていた。…
筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫
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平成29年2月27日第3102号7面 掲載