【歴史と事例から学ぶ!賃金制度設計】第5回 賃金表ごとの長所・短所 昇給方法大きく4つに 合理性と納得性は別問題/西村 純
2022.09.01
【労働新聞】
挽回難しい積み上げ型
前回は社員等級について触れた。今回は賃金表(賃金テーブル)について取り上げたい。なお、今回の議論は基本給部分を想定している。この点は留意されたい。
賃金は社員等級、賃金表、評価制度の3つの組み合わせで決まる。賃金表は社員等級のランクごとに設計される。さまざまな形の賃金表が存在しており、各企業では自社に適した賃金表を模索していると思われる。
賃金表の形はさまざまであるが、昇給方法に注目するといくつかのタイプに分類できる。労働政策研究・研修機構が実施した事例調査に基づくと、「積み上げ型」、「シングルレート」、「範囲給の洗い替え型」、「ゾーン別昇給表」の4つのタイプが存在した。「積み上げ型」とは、…
筆者:労働政策研究・研修機構 副主任研究員 西村 純
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和4年9月5日第3367号11面 掲載