【ぶれい考】巷間のジョブ型に懸念/石田 雅彦
2022.09.08
【労働新聞】
「ジョブ型」導入を喧伝している会社や、それを指南するコンサルタント会社も多いが、この言葉自体に違和感がある。「全ポジションに対して職務記述書を整備すべき」とか、「『人』が先ではなく『仕事』が先」「『適材適所』ではなく『適所適材』」であるべき」との話もあるが、失礼ながらあまり建設的とは思えない。
見聞きする業界が違うと常識も違うのだろうが、筆者が見た外資・海外の金融機関で職務記述書を整備し十分なアップデートをしているところはなかったし、アサインする人によってポジションの職務内容が変わるとか、その人の能力を活かすために別のポジションをアサインするのも日常茶飯事だった。システム障害や検査不正を起こした会社の…
筆者:オリックス生命保険 執行役員 石田 雅彦
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令和4年9月12日第3368号5面 掲載