【人事労務50年の裏表―わが山河は美しかったか―】信義重んじ満額回答路線へ/梅本 迪夫
2017.01.23
【労働新聞】
50年を振り返って、最もきつかったのは賃上げ・賞与交渉での回答案の策定であった。
旧・三井石油化学では、労働条件は「総合的にみて同業各社を上回る高水準を維持する」旨が労働協約の了解事項となっていた。賃上げ・賞与の決定は業績、社会水準、組合員の会社施策への貢献実績、生活実感を基準とすることで合意していた。このうち業績は定期的に労使協議会で説明し、交渉直前に最新実態を開示。社会水準は競合する大手総合化学3社の水準であった。
回答案の策定を担う労政課長に就任したのは、前厄年の10月で、…
筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫
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平成29年1月23日第3097号7面 掲載