【激変する外国人雇用―新・技能実習制度から高度人材まで】第4回 移民の扱い 永住許可取得が容易に 多様な形で進む移民政策/早川 智津子
2017.02.06
【労働新聞】
対立が深まる不法移民問題
最近の世界情勢をみると、外国人問題、とくに移民問題が争点になることが多い。シリア難民への対応をめぐってEU各国の思惑が対立をみせるなか、イギリスでは、昨年、国民投票でEU離脱賛成派が多数を占め、司法や議会を巻き込みながらEU離脱の手続きを進めていくようである。EU離脱を後押しした背景について、EUの域内移動の自由原則に基づきEU加盟国から労働者が流入した点が、イギリスの社会保障費の負担を増大させ、イギリス人労働者の失業問題と相まって、とくに貧困層の不満を取り込んだとの分析がなされている。
アメリカでは、昨年の大統領選挙で共和党トランプ氏が勝利し、…
筆者:佐賀大学経済学部 教授 早川 智津子
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成29年2月6日第3099号6面 掲載