【ぶれい考】「感謝」が多能工を育てる/加納 ひろみ
2022.09.22
【労働新聞】
弊社の工場では、毎日新しいキャラクターが生まれている。新型コロナウイルス感染拡大の影響でシンとしていた着ぐるみのキャラクター達も、世の中が動き出したことでようやくイベントが再開し、活動し始めた。久しぶりのイベントに備えて工場に戻ってくる子たちも多い。クリーニングや小さな修繕、新しい衣装の製作など、長い間会えなかったファンのみなさんに会いにいく前に、お化粧直しして備えるための「里帰り」だ。
弊社では生まれた着ぐるみ達が工場にメンテナンスなどで戻ってくることを、「里帰り」と呼んでいる。里帰りしてきた着ぐるみは、クリーニングだけではなく点検も行い、細かな傷やほつれを修繕する。大きな傷ができている子は、クライアントと相談しながら大手術することもある。…
筆者:KIGURUMI.BIZ㈱ 代表取締役 加納 ひろみ
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令和4年9月26日第3370号5面 掲載