【がんと就労 両立支援の具体策】第7回 種別の病休・復職調査(4) 離職率はわずか3% 制度整えれば両立可能/遠藤 源樹
2017.05.22
【労働新聞】
復職を決める“4因子”
「がんは慢性疾患になりつつある」などという専門家がいる。私は、これに対して違和感と強い怒りを感じる。
がんは依然として、生きるために闘わなければならない病であることに変わりない。
現在、日本人の死亡原因の第1位であることは、紛れもない事実だ。しかし、がんによって亡くなることが「1年以内に起こる」確率は、医療の発展によって、かなり減少した。筆者の研究結果によれば、がんと診断されて療養した方のうち、1年以内に亡くなった方は全体の10%だった。現代の医療では、…
筆者:東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学 第二講座 助教 遠藤 源樹
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平成29年5月22日第3113号13面 掲載