【想いはせれば】第188回 経年劣化であわや大惨事
2022.10.12
【安全スタッフ】
▶それは数十年前、私が勤務していた化学工場の職場での出来事でした。5㎥オートクレーブ(高圧反応かま)で分解が終了した油脂原料を3階の装置に移液するため、オートクレーブ底部のバルブを操作していた作業者の頭上のパイプが裂けて、高温高圧(200℃・10kgf/㎠)の油脂が噴出しました。
彼は身長が145cmと極端に低いため、兵役を免除され、勤労動員でこの工場で昔から働いていました。噴出液は彼の帽子を吹き飛ばしましたが、彼は直ちにバルブを閉止して噴出・流出を止め大事にはなりませんでした。
もし、このバルブ操作を背丈が165cm以上の者が行っていたら、…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2022年10月15日第2412号 掲載