これまで何度か統括管理での作業間連絡調整の重要性について述べてきました。複数の職種が一つの場所で仕事を行う危険を避けるために欠かせないのが、作業間連絡調整だということは皆さんも十分に承知をされていると思います。そこで、前日に行われた打ち合わせ内容に専門工事業者側の理由によって作業内容に変更が生じたときのルールとして、職長・安全衛生責任者の独断でしてはならず、関係者と連絡調整を必ず行い、特に重要な変更については、その調整は所長の立ち合いのもとに実施するとしています。

　今回は当事者間だけで重要な変更を行った結果、発生してしまった災害について述べます。作業そのものは複雑なものではありません。サポートを井桁に組んでタワークレーンを使い、…

執筆：中込労務安全事務所　中込 平一郎