【がんと就労 両立支援の具体策】第1回 増えるがん罹患社員 4つの理由で確率増 女性就労拡大も要因に/遠藤 源樹
2017.04.03
【労働新聞】
3割は就労世代で発症
平成24年に総務省が発表した「日本の人口推移」のデータによると、日本の労働力人口は2010年の段階で8173万人。これが今後50年で半減し、2060年には4418万人となると予想されている。生産年齢人口の割合でみると、2010年は63.8%だが、50年後には50.9%にまで落ち込む。
昭和時代、20代~50代の男性の労働者が主として、過重労働を厭わず、日本の労働力を支えてきたが、今後は、女性とシニア(60代以降)、そして外国人が働いていかないと成り立たない社会に変化せざるを得ない過渡期にある。
実際に、27年の国勢調査によると、女性とシニアを合わせた労働人口は増え続け、27年には、労働者全体の5割を初めて超えている。現在、企業が人材を募集してもなかなか人を集めにくく、労働力を確保していかなければならない状況にある。
そんな現在、社員が、がんに罹患する確率は増加傾向にある。…
筆者:東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学 第二講座 助教 遠藤 源樹
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平成29年4月3日第3107号13面 掲載