【開始(2018/4/1)直前 無期転換への羅針盤~重要性増す均衡処遇を視野に~】第9回 「タダ無期」とする場合/倉重 公太朗
2017.03.13
【労働新聞】
無期転換者の活用4パターンを俯瞰した前回に続き、まず最初に「タダ無期」とする場合の留意点を説明頂く。著者曰く、業務等を変えず契約期間をただ無期化しただけであるから、処遇も有期契約時代のままで良い。労働者の不満もないのが通常だが、正社員との処遇格差を説明できるようにはしておきたい。解雇については正社員より先に行われる。
条件引下げは困難 処遇の違い説明可能に
◆労働条件の見直しは可能
【はじめに】
今回は、無期転換者活用イメージのうち、①従前の有期時代同様(タダ無期)の場合における留意点について述べる。
まず、「タダ無期」は従前と労働条件や業務内容が変わらないため、実際上も最も多い活用パターンである。その際には基本的に…
筆者:安西法律事務所 弁護士 倉重 公太朗
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平成29年3月13日第3104号11面 掲載