【開始(2018/4/1)直前 無期転換への羅針盤~重要性増す均衡処遇を視野に~】第11回 「正社員」とする場合/倉重 公太朗
2017.03.27
【労働新聞】
「無期化」の類型最後のケースである「正規(正社員)化」もさらに2つあり、いわゆるスペシャリストの正規化では、雇用の安定と引き換えに正社員並み待遇への引下げもあり得る。ただ、業務の内容を通常の正社員と同等にする必要があり、正社員化自体が有する課題解消策も必要になると説く。当事者の能力・適性の担保、既存正社員の不満抑制などだ。
人件費増の予測を 既存正社員にも配慮し
◆活用の類型は大きく2つ
【有期プレミアム廃止ケースと正社員登用型】
無期転換者の活用方法最後は正社員登用する類型である。この類型の活用イメージは2通りとなる。まず第1は、正社員よりも給与水準が高い専門職や技術者(金融系ディーラーや特別な研究者・技術者などのスペシャリストが典型例で、業績に応じて年収数千万円を得ており、いわゆる「有期プレミアム」を享受している職層)の契約社員が無期転換したとき…
筆者:安西法律事務所 弁護士 倉重 公太朗
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平成29年3月27日第3106号11面 掲載