【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第32回 4.9tのラフター転倒災害
2022.10.27
【安全スタッフ】
はじめに
晩秋の候、立冬の侯、セーターの恋しい季節となりました。11月9日~15日は「秋季全国火災予防運動」。これからの時季は、暖房器具を使用することが多く、使用する前に「フィルターは歯ブラシなどで清掃」を推奨します。今年2月11日深夜、新潟県村上市の米菓製造会社の工場で、乾燥機が火元となった火災が発生し、「アルバイト従業員4人と社員2人が死亡」しました。乾燥機を使用している事業所に「多数の教訓(lessons)を与えた大惨事」でした。
今回のコラムは「小型移動式クレーン〔積載形クレーンを含む〕の作業での主な順守事項」とします。今回のテーマは、小型移動式クレーンの「最大つり上げ荷重4.9tつりラフター」とします。
4.9tつりラフターの転倒災害2事例
【災害1】山止め壁外側に設置したラフターが転倒し、山止め壁内に転落
【作業の状況】雨水幹線の新設工事現場で、カルバートボックスを山止め壁内に4.9tつりラフターで設置する作業。作業者は、職長A・ラフター操作者B・玉掛け者2人(C・D)の4人。操作者Bは、山止め矢板に隣接して小断面の敷板を置き、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2022年11月1日第2413号 掲載