【歴史と事例から学ぶ!賃金制度設計】第13回 ベア多様化と労働組合 「配分」の交渉が重要に 要求段階で明示する例も/西村 純

2022.11.04 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

労組の姿勢にも変化が

 前回前々回と「ベースアップ(以下『ベア』)」の配分において変化が見られることを指摘した。従来の目的とは異なり、職場が抱える課題解決や社員の働きぶりに応じた昇給額の確保に活用されるようになってきている。2010年代半ばから再開された「ベア」は、かつての「ベア」とは異なる様相を見せていると言える。

 さて、「ベア」は労使交渉によってその額や配分方法が決められるわけであるが、上記の変化は「ベア」による昇給を受け取れる労働者と受け取れない労働者を生み出すことになる。また、受け取れたとしてもその金額に差が生じることになる。たとえばある製造企業では「ベア」の原資を製造現場の職長や班長に支払われる手当の増額に充てている。手当の増額は、職場の現状を見た際に、当該職位の社員の業務負担に対して、十分に報いることができていないことへの対応として実施されている。

 その他の例を挙げると、…

筆者:労働政策研究・研修機構 副主任研究員 西村 純

 

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

令和4年11月7日第3375号11面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。