【想いはせれば】第190回 安定した雇用が安全生む
2022.11.10
【安全スタッフ】
▶昭和30年代、わが国の多くの工場では臨時工などの非正規・短期間の雇用形態が採用されており、私が働いていた従業員1200人ほどの化学工場でも、私もそうでしたが、現場労働者の約50%が臨時工という構成でした。
臨時工たちは、安全衛生教育や訓練を受けることなく、現場の単純・肉体労働や危険な作業にも率先して従事し「本工(本採用)」を目指して懸命に働いていました。そして臨時工の労働災害は毎日どこかの現場で発生していました。なかでも工業中毒や熱中症、腰痛などの疾病は休職がそのまま雇い止めになったりしていました。
▶昭和30年当時、わが国の労働災害は欧米、とくに…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2022年11月15日第2414号 掲載