【今週の注目資料】2022年の雇用見通し 国別レポート(OECD)
2022.11.10
【労働新聞】
若者の就業率回復鈍く
新型コロナウイルスの感染拡大などの世界的危機を踏まえ、世界経済や各国の雇用情勢への影響を分析した。
2022年第1四半期における15~24歳の若年労働者の就業率をみると、OECD平均では感染拡大前の19年同期の就業率と同水準まで回復している。一方で、25~54歳と55~64歳の年長者の就業率は同時期にそれぞれ1ポイントと3ポイント上昇しており、若者の回復が遅れていることが分かる。
日本の若者の就業率は、同時期に1.3ポイント低下した。OECDは要因として、若年労働者を多く抱える低賃金のサービス産業で、感染拡大の影響がとくに顕著だったことを指摘している。
同時期の若者の非労働力人口はOECD平均で0.3ポイント上昇したのに対し、日本ではそれを上回り、1.0ポイント上昇した。
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令和4年11月14日第3376号4面 掲載