【ダイバーシティ経営の意義と実践】第6回 諸外国の状況 進展のスピードに差 欧米では法的規制導入も/伊岐 典子
2022.11.10
【労働新聞】
管理職比率で後れ取る
今回は、これまで述べてきた日本の状況と対比する観点から、諸外国の状況を概観してみたい。
諸外国の女性活躍の状況を知るのによく活用されるのが、世界経済フォーラムがまとめているジェンダーギャップ指数である。2006年以来毎年“The Global Gender Gap Report”と題して発表されているので、まずこれを見ていこう。これまで発表のたびに日本の順位の低さ(22年は146か国中116位)だけが注目され、指数の具体的内容にあまり関心が集まっていないのは残念なことである。
ジェンダーギャップ指数の算出方法は少し複雑だ。総合指数に先立ち、経済、教育、健康、政治の4つの分野のサブ指数が作成される。このサブ指数もそれぞれ2つから5つのグローバルに統計が取れる指標を用いて算出される。たとえば…
筆者:21世紀職業財団 会長 伊岐 典子
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令和4年11月14日第3376号13面 掲載