【歴史と事例から学ぶ!賃金制度設計】第15回 欧米の賃金②(ホワイトカラー) 職務ごとに等級を設定 労働市場での価値が優先/西村 純
2022.11.17
【労働新聞】
ジョブの「大括り化」も
今回は欧米のホワイトカラーの賃金について取り上げる。前回も指摘したとおり、職務に基づくものであれ、能力に基づくものであれ、社員等級、賃金表、評価制度に基づいて賃金が決まることは日本も欧米も共通している。一般的に欧米は社員等級と職務価値のリンクが強く、それに比べると日本は弱いとされている。加えて欧米の場合、人事(1級~3級)、セールス(1級~3級)など、職務ごとに等級を構成する場合もある。細部の違いを捨象して、欧米と日本の社員等級の特徴を示したものが図1である。日本の場合、人事、マーケティング、経理などの各職務を一括りにして事務系職員として等級設計する傾向がある。その一方で、欧米諸国では…
筆者:労働政策研究・研修機構 副主任研究員 西村 純
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和4年11月21日第3377号11面 掲載