【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第33回 クレーン検査不備による災害

2022.11.28 【安全スタッフ】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

1.はじめに

 孟冬(初冬)の侯、師走の声を聞き、今年もいよいよ押し詰まってまいりました。

 令和4年は、国際情勢を含めて近年にない激動の年、不透明な時代になりました。2月24日に露軍のウクライナ軍事侵攻、4月23日に知床半島沖で観光船が沈没、7月8日に安倍晋三元首相の銃撃事件、9月8日には英国の母エリザベス女王の死去(チャールズ国王即位)がありました。

 12月1日~翌年1月15日は「年末年始無災害運動」、12月10日~翌年1月10日は「年末年始の輸送等に関する安全点検」です。今回のテーマは「積載形クレーンの自主検査〔*1〕不備による災害」とします。

〔*1〕「定期自主検査:ク則第76条・第77条」「作業開始前の点検:ク則第78条」。

2.積載形クレーンの定期自主検査等の欠如による災害2事例

【災害1】積載形クレーンのジブの根元が破断し、ジブの先端などが玉掛け者の下肢に激突

【作業の状況】
 工期の遅れにより、休日に鉄筋置き場から建築工事現場に、鉄筋の束〔*2〕を10t積載形クレーン〔*3〕で運搬し、まず荷台の横に2.4tの鉄筋の束を下ろし、2回目に2.2tの束を下ろすために玉掛けをしたときに災害が発生。なお、クレーン操作者(以下、操作者)は「荷台上でラジコン操作」、玉掛け者は荷台上で「玉掛けワイヤロープで半掛け4本づり」して、…

執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一

この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

安全スタッフ電子版へログイン

安全スタッフ電子版は安全スタッフ購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

2022年12月1日第2415号 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。