【対応力を鍛える人事学探究】第13回 試用期間の延長 就業規則に明記を 規定ないと要件が厳格化/金澤 康
2022.12.01
【労働新聞】
不安定な地位が続くことに
多くの企業では、入社後に労働者の能力・適格性を判定するための期間として、試用期間の制度を設けている。そして、当初設定した期間中に、能力・適格性についての十分な判断材料が得られなかったなどの理由で、試用期間を延長したいという場面は多々ある。
試用期間は、法的には解約権留保付労働契約と解されており(最判昭48・12・12民集27巻11号1536頁〈三菱樹脂事件〉)、労働者にとって不安定な地位であるといえる。試用期間の延長は、…
筆者:第一芙蓉法律事務所 弁護士 金澤 康
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令和4年12月5日第3379号12面 掲載