【想いはせれば】最終回 初心に戻って活動の展開を
2022.12.12
【安全スタッフ】
▶私は構内業者約300人を含む1500人の事業場(化学工場・東京)で40年間の在職中(含む、出向)、直接・間接的に社員6人、構内常駐業者2人の労働死亡災害に接してきました。そしてこれらの死亡を含むすべての労働災害は、私たちの安全管理や活動、教育の不備・不足がもたらした結果ともいえます。これらの死亡災害は、関係法令などに直接抵触する重大な違反はありませんでしたが、今思うともっとリスクを想定して、踏み込んだ科学的(工学的)安全対策や教育、管理・監督を実施していれば防止できた災害ばかりでした。
高所から墜落して私の目の前で意識をなくし、結婚式を目前に死んでいったK君、現場時代に一緒に働いてくれたS君、転勤先の工場で新しい化学製品の製造に取り組んで装置の爆発・破裂で亡くなった3人など、社会や会社に貢献し、家庭を持ったり、幸福な人生を築いていく人たちでした。
▶わが国の労働災害は昭和40年代当時は、毎年死亡6000人前後で推移していました。この状態は、当時の…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2022年12月15日第2416号 掲載