部下の話を受容的に聴く

　「こころの耳 ５分研修シリーズ」は、３～５分程度の短い動画を通じて、セルフケアやラインによるケア、ストレスチェックなどについて、手軽に学べるミニ動画シリーズです。産業医や精神科医、保健師、社会保険労務士、公認心理師などの専門家が、分かりやすく解説しています。社内研修の一部としてもご活用ください。

　今回は、上司の立場から部下に対するラインによるケアのなかで、テレワーク下における対応のポイントを紹介していきます。メンタルヘルス対策には「４つのケア」があり、そのなかに「ラインによるケア」があります。ラインとは上司を指します。上司は、普段から部下と一緒に仕事をしているので、部下が何らかの不調になったことにすぐに気づけること、また、職場環境の改善にも迅速に対応できることが期待されています。

　ラインによるケアは「いつもと違う部下に気づいたら声をかける」「部下の話を受容的に聴く」「部下本人に同意を得て、さらに上の上長や人事、または産業医などにつなぐ。 同時に、その部下の仕事の配分などを替えたり、職場環境の改善に向けて対策を立てる」などがあります。…

執筆：こころの耳運営事務局 事務局長　石見 忠士