【時代に沿った就業規則のアップデート】最終回 非正規労働者への対応③ 更新限度の設定も可 転換者向け規定用意を/岩出 誠
2022.12.22
【労働新聞】
労働条件の変更は可能
労働契約法18条により有期契約労働者が無期契約に転換された場合の労働条件は、別段の定めがない限り、期間の定めがなくなることを除いて、従前と同一の労働条件となる。つまり、賃金などは従前のままで良く、逆に、特段の定めで変更も可能、という意味である。
すなわち、同法18条1項の規定による無期労働契約への転換は期間の定めの変更のみを意味するもので、同項の「別段の定め」をすることにより、期間の定め以外の労働条件を変更することは可能である(「労働契約法の施行について」=平24・8・10基発0810第2、平26・11・28基発1128第2、平成27・3・18基発0318第2、最終改正平成30・12・28基発1228第17〈以下、「労契法施行通達」〉)。
労契法施行通達は、…
筆者:ロア・ユナイテッド法律事務所 代表パートナー弁護士 明治学院大学 客員教授
岩出 誠
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令和4年12月26日第3382号6面 掲載