【ぶれい考】保護対象見直す時期に/鎌田 耕一
2023.01.12
【労働新聞】
政府が昨年の臨時国会へ提出を予定していた「フリーランス新法」は、結局臨時国会に提出されず、通常国会に先送りとなった。雇用によらない働き方の者(フリーランス)の保護をめぐる法政策は、今年も大きなテーマとなり続けるといえよう。
働く人のうちどのような者を法的保護の対象とするのか、歴史的には動揺を繰り返してきた。多様な働き方を法的概念に包摂する最初の試みは、今から130年以上前の旧民法の制定であった。当時は、…
筆者:東洋大学 名誉教授 鎌田 耕一
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令和5年1月16日第3384号5面 掲載