【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第35回 場内交差点でのフォーク災害
1.はじめに
立春(2月4日)とは名ばかりの寒さですが、「三寒四温」のうちに春を感じるようになります。今回は「場内の交差点でのフォークリフトの交通災害」です。
2.フォークリフトの危険性等
フォークリフトは、現代社会では全産業において、荷役運搬作業の効率化のために用いられ、「物流においてはなくてはならない荷役機械」となっています。
フォークリフトの主な事故の型別災害〔( )内は、当連載の掲載号〕
① 「墜落・転落」:リーチフォークリフトのパレット上の段ボール箱などを下ろそうとして、パレットから墜落など。(2012.2.1)
② 「転倒」:積荷状態のフォークリフトが急カーブを減速せずに、急旋回して転倒など。(2017.4.15)
③ 「激突」:リーチフォークリフトがラック倉庫内でバック走行し、ラックに操作者が激突など。(2011.10.15)
④ 「飛来・落下」:荷締めをしていない積荷が、フォークをリフトしたとき、荷崩れして落下など。(2014.3.1)
⑤ 「激突され」:工場内のT字路で空荷状態のフォークリフトに、歩行者が激突されなど。(2012.11.1)
⑥ 「はさまれ」:運転席から上半身を乗り出してマストと支柱の間にはさまれ。(2011.10.15)
⑦ 「交通事故」:工場内・工場外周の走路で、背後要因として「交通ルール無視」に関わる事故が多い。(2017.5.1)
〔記〕場内の十字路・T字路での災害〔②③⑤⑦〕は、公道での交通事故と同様に多数ある。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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