【ぶれい考】経験値増やす意識で働く/下村 由加里
2023.02.24
【労働新聞】
物価高騰と経済の低迷が続く現代では、働く目的が自身の生活、賃金獲得のためだけになっている人も多い。
論語には、「子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従ひて矩(のり)を踰(こ)えず」という言葉がある。15歳で学び、30歳で自立し、40歳で自分を知り、50歳で天命を知り、60歳では他人に耳を傾け、70歳は自分の心と向き合う。
2000年以上昔から人の生き方は変わらず、いかにして生きるか?を問うことが人生で、その人生の大半の時間を費やす仕事(労働)の時間を生活維持のためだけに留めず、自分の経験値を増やす「機会」であるとポジティブに考えれば、心の持ちようが違ってくる。
労働から得た経験値を増やすことは、…
筆者:㈱ハンナ 代表取締役社長 下村 由加里
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令和5年2月27日第3390号5面 掲載