【人的資本経営期のHR用語集】第23回 多面評価 客観性高める効果 リーダー任免に有効/木谷 宏
2023.02.24
【労働新聞】
長期的視点欠くことも
人事評価は社員の仕事についての「能力と働きぶり」を評価するものであり、それを日常的に観察できる直属の上司が年度または半期ごとに行うことが一般的である。これは狭義の人事評価であり、普通は人事考課と呼ばれる。上司による評価と併せて本人の自己評価を採り入れ、面談によるすり合わせを行う企業も増えている。上司は担当部署の業績責任を負っているため、部下をどう育成するかという長期的視点よりも短期的な成果を重視しがちである。
また上司は人事管理論や心理学に精通した専門家でもない。これを補完する方法として、一定の訓練を受けた専門家(アセッサーや人事部など)による人材アセスメントもある。人事考課は…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年2月27日第3390号12面 掲載