【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第36回 リーチフォークの災害
2023.02.27
【安全スタッフ】
1.はじめに
早春の侯、春光天地に満ちて、快い季節となりました。2011年4月にスタートした当連載は今回で満12年を迎えました。継続のエネルギーは、読者の方々の応援の力(読んでますよ!教材・掲示物に活用していますよ!)と、初回から同一のイラストレーターの協力(元図は筆者作図)などです。4月以降もしばらく継続いたします。
2.フォークリフト
今回は「リーチフォークリフトの災害7事例」を解説。フォークリフトは、荷を積載するフォーク・ラムなどの装置とこれを上下させるマストを備えた動力付き荷役運搬車両で、構内のさまざまな場所で多様な荷姿の荷役運搬作業を行うことができる。利点は、ハンドルの切れが大きく、車体が小型、小回りが効き、基本的には後輪操舵となる。利点は難点になることがあり、積荷を必要以上に高くしたり、フォーク先端近くにつり荷をして急旋回を行うと転倒する危険性がある。
リーチフォークリフトは、車体が停車したままでもフォークが前後に移動ができ、車体を小型にできることから狭い倉庫などで多く使われている。運転席は立席式が多く、立席式のブレーキはデッドマンブレーキ〔*1〕。
〔*1〕当装置は、「ブレーキペダルを踏むとブレーキが開放され、離すとブレーキが効く構造」になっている。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2023年3月1日第2421号 掲載