【これで解決!シゴトとココロの問題】第25回 セクハラで取引先から訴え ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「セクハラで取引先から訴え」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、調査委員会を立ち上げて調査し、結果や処分をきちんと本人に伝えることが重要と指摘。絶対にNGなことは、相談者に非があるなど二次被害となる発言をすることとしている。
社内には同様の求職者も
当社の役員が取引先の従業員の女性からセクハラで訴えられました。役員が事実と認めたため、自宅待機を指示したのですが、社内の従業員の女性から「出張中にホテルの部屋に誘われた」「触られた」などと、相談窓口にいくつもの被害証言が上がってくるようになりました。そのなかには体調を崩して休職中の者も含まれています。解決を図るにあたって気を付けるべき点、また被害者にはどんな支援が必要でしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) はい。まずは手短にNGなことを述べます。当然ですが、これらの相談を隠ぺいしてしまうことですね。被害証言をもみ消そうとしたりとか、それが基本NGなことですよね。事態はもっとややこしくなって、悪いほうに行きます。
ですから、今回のような訴えがどういうふうに明らかになったかは書かれていませんが、今後の流れとしてはまず…
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