【人的資本経営期のHR用語集】第26回 DE&I(前編) 人権尊重から進化 個別性・公平性も包含/木谷 宏
2023.03.16
【労働新聞】
攻めの取組みへシフト
女性活躍推進法を皮切りに、障害者の法定雇用率引上げ、高年齢者雇用安定法の改正、非正規雇用者に対する同一労働同一賃金の適用、外国人労働者の受入れなど、近年、人材多様化に関する政策が立て続けに打ち出されている。国の動きに加え、グローバル競争下にある企業においてダイバーシティ・マネジメント(DM:多様な人材の管理)は重要な経営課題であり、さまざまな職務、人材、働き方を擁する今日の組織にとって不可欠といえよう。
DMは一般に「外見上や内面的な違いにかかわりなく、すべての人が各自の持てる力を十分に発揮し、組織に貢献できる環境を作ること」と定義される。人種、国籍、性別、年齢、障害などの目にみえる違いだけでなく、価値観、宗教、性的指向、好みなどの内面の違いを許容することを意味している。…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年3月20日第3393号12面 掲載