【迫る2024年4月 運送業の時間管理~荷主対策・処遇向上~】最終回 賃金体系の設計 業務実績で決定を 繁閑差にも対応が可能/小山 雅敬
2023.03.23
【労働新聞】
積卸し回数などの貢献度を反映
2024年問題を乗り切るために賃金制度の見直しを行う際に、押さえておくべき6つのポイントは前号で述べたとおりだ。ポイントを踏まえて考察すると、賃金制度は「職務内容」と「業務実績・貢献度」によって決定することが、ドライバーにとって最も納得性があるといえる。
これを賃金体系で表すと、「職務給」と「業績給(出来高払制)」を中心とした体系になる。「職務給」は基本支給額を決めた上で、業務範囲の決定要素である、保有する免許により金額差を設けることが多い。たとえば、「小型5万円、中型5.5万円、大型6万円、トレーラー7万円、運行管理者資格の保有者はプラス5000円」のように、保有免許・資格を加味して金額差を決定する方法である。
「業績給」は仕事の実績・貢献度によって決定する。実績を把握するときには、…
筆者:㈱コヤマ経営 代表取締役 小山 雅敬
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令和5年3月27日第3394号6面 掲載