【社員がなじむ組織へ オンボーディング実践術】第12回 中小企業に効果的な施策 小規模の強み活かす 会議設け全員でサポート/尾形 真実哉
2023.03.30
【労働新聞】
毎日1回は「声掛け」を
毎年多くの中途入社者を採用する大企業と、毎年1人か2人程度の中小企業では、そのオンボーディングも異なってくる。そこで、今回は中小企業に効果的な中途入社者へのオンボーディングについて考えてみたい。
金銭的にも時間的にも余裕がなく、最小限のコストで早急な効果を得たいと考えている場合に、最も効果的なオンボーディング施策は「声掛け運動」だ。職場に中途入社者が配属された場合、毎日1回は何か困っていることはないか、いつでも気軽に相談するようにと声を掛けることである。
とくに、上司は積極的に声掛け運動を実践してもらいたい。それを職場の同僚全員が行うことで、中途入社者の組織への適応を促進させることができる。声掛け運動によって、中途入社者は、上司とも気軽にコミュニケーションが取れるようになる。…
筆者:甲南大学 経営学部 教授 尾形 真実哉
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令和5年4月3日第3395号11面 掲載