【社員がなじむ組織へ オンボーディング実践術】第14回 Z世代に選ばれる会社の条件 成長欲求も強い若者 期待する厳しさは必要/尾形 真実哉
2023.04.13
【労働新聞】
強制も放置も通用せず
今回は、Z世代と呼ばれる若者たちに選ばれる会社になるための条件について論じたい。
まずは既存社員の意識改革である。そこには2つの理論が関連している。まず1つ目が、今時の若者(Z世代)の視点に立って、彼らを理解しようと努める「パースペクティブ・テイキング」だ。Z世代、そして今後の若者も“手取り足取りの教育を受けた温室育ち”の人材である。ベテラン社員が受けてきたような“俺の背中をみて学べ”的な教育方法は理解されない。
また、組織としても、人事部からの一方的で強制的な教育のあり方や放置教育は通用しない。先輩社員たちは、若者世代の視点に立って、自分たちの意識や教育観、教育方法を見つめ直すことが求められる。時代は変わり、若手の意識も変わった。教える相手に適した教育をしなければ、これから会社を担っていく若手社員から選ばれるはずがない。
しかし、すべてを若手社員に合わせる必要はない。学生と社会人は異なることをしっかりと教育することは重要だし、…
筆者:甲南大学 経営学部 教授 尾形 真実哉
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令和5年4月17日第3397号11面 掲載