【5類移行でどうなる?企業のコロナ対策実務ガイド】第5回 交流機会減少への対応 少人数で除々に再開 計画時から関係性深める/東川 麻子
2023.04.27
【労働新聞】
名前と顔が一致しないケースも
前回は出勤停止期間の考え方について説明したが、4月14日付けで厚生労働省から療養期間に関する事務連絡が発出され、「発症後5日間」を目安とする方針が示された。順次、解釈や対応方法が示されるため、新しい情報をキャッチし、出勤停止期間を考える際は、参考としていただきたい。
今回は、新型コロナ感染症が職場に残したものについて考えてみたい。まずは何といっても、多くの人が感じている「コミュニケーション」の変化だろう。とくにリモートワークを導入した職場では、人との交流が減った、同僚のことをあまり知らないという声をよく聞く。
よく知らないというのは、何が得意なのか、普段何に興味を持っているのかなど、その人の内面的なことを「知らない」と捉えがちだが、それ以前にマスクの下の顔が分からない、同じ部署内なのに顔と名前が一致しない、というレベルでの「知らない」も発生している。3月にマスク着用が自主判断となって以降、マスクを外した人と会う機会が徐々に増えているが、…
筆者:㈱OHコンシェルジュ 代表取締役 産業医 東川 麻子
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令和5年5月1日第3399号13面 掲載