【ぶれい考】再交渉義務の法定化を/鎌田 耕一
2023.05.11
【労働新聞】
日本型雇用システムの特徴として、新卒一括採用、長期雇用、年功を基準とした処遇制度が挙げられる。これは、企業にとって異動等によりさまざまな仕事を経験させ、中長期的に自社に適した人材の育成を図ることができるといったメリットがある。しかし、バブル経済の破綻以降、これが正社員の長時間労働や正規・非正規の待遇格差を生み出す要因となったという指摘もなされている。
確かに、ここ数年、長時間労働の抑制、同一労働同一賃金の法制化など働き方の改革が行われてきた。しかし、…
筆者:東洋大学 名誉教授 鎌田 耕一
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令和5年5月15日第3400号5面 掲載