【社員がなじむ組織へ オンボーディング実践術】第17回 テレワークが奪い取ったもの 観察学習の機会損失 愛社精神も育ちにくい/尾形 真実哉
2023.05.11
【労働新聞】
組織文化が理解できず
新型コロナウイルスの発生以降、一般的となったテレワークは、メリットも多いが、同時にデメリットも並存している。今回は、そのテレワークが我われから何を奪い取ったのかについて考えてみたい。
端的にいうと、テレワークによって奪い取られたものは、(当たり前だが)「対面での仕事機会」である。この機会が失われたことにより、人材育成の面で大きなデメリットが生じている。それが「組織文化を理解する機会」「観察学習を行う機会」「愛社精神を醸成する機会」という3つの機会の喪失である。
「組織文化を理解する機会」の喪失については、前回、「テレワークが新卒入社者の文化的社会化を阻害する」ということを論じた。文化的社会化とは、…
筆者:甲南大学 経営学部 教授 尾形 真実哉
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和5年5月15日第3400号11面 掲載