【人的資本経営期のHR用語集】第35回 採用管理 リアルな情報開示 求職者に自己選抜促す/木谷 宏
2023.05.25
【労働新聞】
定着対策も範疇に含む
採用管理は人員計画と人材ポートフォリオに基づく採用戦略に始まり、募集から選考計画の作成と実施を経て、雇用契約の締結に至る一連の活動と定義される。しかし若手の離職率が高止まりする昨今は、採用した人材の定着策もその範疇となる。議論は分かれるが、調査では早期離職者数の抑制を採用担当の役割とみなす企業が多く、維持(リテンション)も含めた採用プロセス全体のデザインが必要となる。
そもそも採用とは現有の労働サービスが、質(能力・役割)、量(人数・労働時間)、タイミング(短期・中長期)のいずれかで不足する際に行われる“外部から新しい労働力を調達する行為”に他ならない。…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年5月29日第3402号12面 掲載