【これで解決!シゴトとココロの問題】第28回 パワハラ休職後復帰の注意点 ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しいと、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決!シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「パワハラ休職後復帰で注意点は」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、上司が異動していても怒鳴り声などで記憶が蘇るとして職場環境の配慮が必要とした。仕事量を細かく把握して面談で様子を見ることが不可欠と指摘。主治医の意見を無視するのはNGとした。
残業なしとの主治医の助言
上司からのパワハラと長時間労働が原因でうつ病になり、半年ほど休職していた30代男性の社員が現職復帰しました。なお、上司は関連会社に異動しています。当社は広告代理店で、クライアントを相手に、就業時間外でもこまめな連絡・折衝が必要な場面が多々あります。基本残業なしでしばらくは就業させるとの主治医の助言がありましたが、どういった点に気を付ければ良いのでしょうか…。 |
日南 乃映(以下、日南) さあ、廣川先生。今回の事例はいかがでしょうか?
廣川 進(以下、廣川) 広告代理店でパワハラと長時間残業というなかなか難しい問題です。ここにはパワハラサバイバーの復職支援っていう観点があると思います。例えば、上司は関連会社に異動ということでしっかり処分されているから、この方が戻ってもそこにいないけど、結構いる場合もありますよね。…
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