【人的資本経営期のHR用語集】第37回 インターンシップ 教育と採用で拮抗 目的未だハッキリせず/木谷 宏

2023.06.08 【労働新聞】
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源流にはコーオプ教育

 筆者が企業で人事を担当していた頃、他社の人事関係者の方々とコミュニティを作っていた。各社の好事例を学び合うと同時に、合同の企業説明会や女性社員研修を開催したり、ワーク・ライフ・バランス塾と称してノー残業デーを一斉実施するなど愉快な実験の場でもあった。当時始まったばかりのインターンシップについても議論したことを覚えているが、手間とコストの割には目的がハッキリしないことで皆の意見は一致していた。本音として挙がった実施理由は、①広報活動(知名度・イメージの向上)、②軽作業の人手確保(短期間の無料アルバイト)、③社会貢献・CSR活動(就業体験の提供)であった。実質的に採用活動のプロセスへと至った今日とは隔世の感があるが、果たして実態はどうだろうか。

 インターンシップ(Internship)とは「就業体験」や「仕事の経験を積む期間」を意味し、…

筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏

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令和5年6月12日第3404号12面 掲載
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