【過重労働解消へ!時間限定正社員を考える】第2回 メンバーシップ型とジョブ型 自律的な労働に課題 職務給で万事解決はせず/寺井 基博
2023.06.22
【労働新聞】
労働移動を阻む「役割」
近年、雇用形態をジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用に分けて、両者を対比させながら経営課題をクリアする糸口を探ろうとする試みがみられる。たとえば、メンバーシップ型では業務範囲が限定されないので長時間労働となりやすい。ジョブ型は業績に応じて仕事と賃金を決めるので若い優秀な労働者にアピールでき、高い技能やスキルを持つ人材の獲得や活躍促進に結び付くので企業競争力が高まる。組織再編で職務が不要となれば、その職務を担当する労働者を整理解雇できるなどである。しかし、…
筆者:同志社大学社会学部 准教授 寺井 基博
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令和5年6月26日第3406号13面 掲載