【同一労働同一賃金対応 基本給に切り込む! 職務分析・職務評価】第2回 実施により何が分かるのか 不合理性の点検が可能 見える化で説明も容易に/橋岡 雅典
2023.07.06
【労働新聞】
正しい理解が第一歩
職務分析・職務評価のコンサルティングを実施するときに心掛けていることがある。それは、「職務分析・職務評価」とは何か、何ができるのか、どうやって実施するのかをしっかり説明し、企業の納得を得ることだ。
コンサルティングを受ける企業は、職務分析・職務評価に初めて取り組むことが多い。自社の課題をとにかく解決したいとの思いで必死であり、この職務分析・職務評価をきっかけに光を見出そうとしている担当者にもたくさんお会いした。しかし、耳慣れない職務分析・職務評価は勘違いや誤解も多数ある。当たり前の話だが、正しい理解のうえで実施しなければ、企業の実態や目的に沿った成果は生まれない。
コンサルティング事業をはじめた当初は、企業ごとに置かれた立場や状況が異なるため、寄せられる質問への回答や均等・均衡の判断について、私自身も悩むことが多かった。しかし、企業の担当者とじっくり話をしながら、疑問点を少しずつ解消することにより、課題解決に導くことができたと考えている。企業の支援の場面では、コンサルタントと企業が一緒になって取り組まなければうまくいかない。その一歩目が職務分析・職務評価とは何か、これを実施すると何が分かるのかの説明である。まずは、ここから話を進めていきたい。…
筆者:はしおか社会保険労務士事務所 社会保険労務士 橋岡 雅典
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令和5年7月10日第3408号11面 掲載