【人的資本経営期のHR用語集】第41回 データヘルス・コラボヘルス 改善内容は開示を 人的資本経営の基本に/木谷 宏
2023.07.06
【労働新聞】
案外苦労する分析手法
ISO30414とは、2018年に国際標準化機構(ISO)の発表した「人的資本に関する情報開示」の規格であるとこれまで述べてきた。開示内容のうち第6領域の「健康・安全・幸福(Organizational health, safety and well-being)」では、①労災により失われた時間、②労災の件数(発生率)、③労災による死亡者数(死亡率)、④健康・安全研修の受講割合の4項目が定められている(②と③は大企業・中小企業ともに対外開示を推奨)。これらは従来の産業保健の範疇であり、健康管理を経営的視点から戦略的に実践する「健康経営」の推進企業ならば容易にクリアできそうである。しかし意外に苦労するのは健康関連データの体系的な蓄積と効率的な検索、そして改善につなげる分析手法である。…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年7月10日第3408号12面 掲載