【サラリーマンしたたか遊泳術】会議で優秀社員演じるのが鉄則/吉田 典史
2014.03.10
【労働新聞】
「部下の働き? わかるわけないよ。俺が毎日、外に出て打ち合わせや取材をしている。職場にほとんどいないから、部下のことが見えないよ」。
この記事を書く数日前、社員数250人ほどの出版社の編集長(40代半ば、男性)と食事をした。筆者が、部下である編集者たちをどのように評価しているのか、と尋ねると、やや興奮した口調で答えた。
この出版社では、編集長(部長級)は管理職であるが、編集者として、つまりはプレイヤーとして雑誌や本の編集制作に関わる。十数年前までは、編集長は部下の育成や部署の予算管理など、マネジメントに専念していた。職場にずっといて、部下たちの様子を観察することができた。
今は、そのようなことができない。…
筆者:ジャーナリスト 吉田 典史
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平成26年3月10日第2960号7面 掲載