【職場でそのまま使えるチェックリスト―抜け漏れ防ぐ基本モデル―】第4回 ワイヤロープ 疲労による切断の危険が
2023.07.11
【安全スタッフ】
ワイヤロープは作業場で極めて広く利用されています。ストランド(小なわ)を6本、より合わせた構造のものが多く使用されていて、その繊維心(ストランドの心綱)には油を含浸させた糸を入れ、形状を保持し、ワイヤに丸みを保たせ、さびを防止し柔軟性を与えるとともに衝撃や振動を吸収してストランドの切断を防止しています。
ロープのより方は「ラングより」に比べて摩耗の度合いが多いのですが、よりが戻りにくく、キンクを起こしにくく、取扱いが容易な「普通Zより」が一般的に使用されています。
また、ロープの端末はエンドレスにするか、両端にフック、シャックル、リング、またはアイを備えたものとし、一般的にはロープの端はリング状にしてアルミ合金スリーブを圧縮止めします。
ワイヤロープの安全係数が6以上(クレーン安全規則)となっているのは、ロープは曲がるとき内側の素線には圧縮力が、外側の素線には引張力が掛かり、曲げたときの外側の方が内側より長くなり、これが繰り返されると素線に疲労が出て素線が切断されます。…
執筆:中山社会保険労務士事務所 中山 貞男
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2023年7月15日第2430号 掲載