【ぶれい考】他国の話ではない児童労働/則松 佳子
2023.07.13
【労働新聞】
国際労働機関(ILO)の総会に出席してきた。同機関は104年の歴史を有し、1969年にはノーベル平和賞が送られた。ここで議論される内容はすべての労働者にとって非常に重要であり、各国の労働条件改善の根拠となっている。
児童の労働については、就業の最低年齢に関する138号条約と、最悪の形態の児童労働禁止を謳う182号条約がある。後者はILO参加の187カ国すべてが批准しており、「劣悪な児童労働はあり得ない」というのが世界の常識といえる。しかし、批准国の遵守状況を個別審査する基準適用委員会では、182号条約に係るものが毎年取り上げられるのが実態だ。…
筆者:連合 副事務局長 則松 佳子
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令和5年7月17日第3409号5面 掲載