【本バンザイ!!】辞書の座奪った”PC”の侵入/鷲尾 賢也

2013.05.27 【労働新聞】
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 つい少し前には、居間や書斎に百科事典の並んでいた家がたくさんあった。平凡社や小学館刊行の「大」のつく30巻を超えるような重厚長大な百科事典である。専用の書棚も一緒に販売していた。教育熱心な家庭にとっては、何十万円もするような事典は一種のステータスでもあった。

 ところがいま、百科事典をもっている家はほとんどない。場所をとるので捨てたという友人も多かった。重くて、かさばるので、古本屋は買ってくれない。ブックオフなどの新古書店もだめ。結局、粗大ごみ。下手をすると、こちらが金を出してもっていってもらうことになる。この10年ほどの変化はあきれるほど激しい。…

筆者:鷲尾 賢也

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平成25年5月27日第2922号7面 掲載
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