【多様人材活用の新ルール】第4回 ワーク・ライフ・バランス支援③ 介護との両立に着目 ニーズ把握し情報提供を/佐藤 博樹

2014.02.03 【労働新聞】
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団塊世代の介護迫る

 ワーク・ライフ・バランス(WLB)支援の対象は多様であるが、現状では、仕事と子育ての両立支援を想定している企業が少なくない。今後は、仕事と子育てよりも仕事と介護の両立支援の重要性が高まることが確実視されている。その理由には、企業が雇用する社員の中で、仕事と介護の両立の課題に直面する者が今後ますます増加することがある。2025年には団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者層となることで、団塊世代のジュニア層が親の介護の課題に直面するからである。75歳以上の後期高齢者層になると、要支援・要介護の状態となる者が多くなることによる。現状でも年齢階層別に介護の課題を抱えている雇用者の割合をみると、40歳代から介護の課題を抱える社員が漸増し、50歳代と60歳代前半層では男女計で1割弱となる。今後は、こうした親の介護の課題を抱えた年齢層の社員が増加するのである。…

筆者:東京大学大学院 情報学環 教授 佐藤 博樹

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平成26年2月3日第2955号4面 掲載
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