【サラリーマンしたたか遊泳術】人事異動小規模化で閉塞感漂う/吉田 典史
2015.02.16
【労働新聞】
「大企業の中小企業化」が進んでいる。ここ10年は、そのスピードが速い。一例を挙げよう。某総合商社は、7つの事業部に分けられる。正社員が約3500人で、それぞれの事業部に300~500人が配属される。いわゆる、「事業部制」だ。
最近の大きな特徴は、ほかの事業部への人事異動が相当に難しくなっていることだ。
この5年ほどで取材した、事業部制を採用する大企業は約60社。そのうちで、人事部の担当者が、「他の事業部への異動はできないことはないが、限りなく不可能」と答えた…
筆者:ジャーナリスト 吉田 典史
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平成27年2月16日第3005号7面 掲載